すべての食材に感謝して...
マグブログをご覧のみなさま こんにちは。
マグリット スーシェフのアカイです。
突然ですが日本の食品廃棄量は世界でもトップクラスに多いってご存知でしたか?
その量はなんと年間600万トン以上といわれています。
その背景には、必要な量よりも多くの食品を生産、発注することが
当たり前になってしまっているという実態があるそうです。
料理を作る側の立場としてはとても悲しい現実です。
そんな中、マグリットでは新鮮な野菜やお魚、お肉などを
毎日届けてくださる生産者やパートナー企業の方々がたくさんいます。
その方々の思いの詰まった食材を無駄なくどうすればお客様に
おいしく食べていただけるかという事をわたしたちは考えながら日々料理を作っています。
例えば、ある料理でパプリカをオーブンで焼いて表面の薄皮を剥きます。
薄皮を剥くことにより口当たりがよくなりおいしく食べることができます。
普通は捨ててしまうその薄皮を、乾燥させミキサーにかけることにより
ローストされた香ばしい風味と甘みのあるパプリカパウダーが完成します。
それを料理の仕上げのアクセントに使ったりします。
他にも使いきれずに残った魚や肉をオイルと香草、にんにくなどと一緒に真空パックして
コンフィ(低温のオイルで煮る調理法)にします。
そうすると食材の風味も良くなり保存性も高まり日持ちします。
また必要な時に使うことができとても重宝する保存食となるのです。
他にもまだまだ食材と向き合い手間をかけてやればおいしく無駄なくする方法はたくさんあります。
キッチンでは、毎日宴会や婚礼の余った食材などを使いまかない料理を作ります。
そのまかないで使う材料さえほとんどない時もあります。
それほど食材のロスをなくし無駄なく食材を使い切っているからです。
そうした食材に対する感謝の気持ちをたいせつにこれからも
マグリットの料理をお客様へ届けたいと思います。